リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

APの2006/7/24の記事です。APは1週間以内の記事であれば,オンラインで全文を読めますので,興味のある方は以下で検索してみてください。http://hosted.ap.org/ Groups plan attack on Amnesty proposal By BRIAN MURPHY AP Religion Writer ATHENS, Greece…

lefteye69さんが手動吸引器Del-Emのことを書いてらしたのでご紹介しようかと思ったのですが,初めて知った人はピンと来ないかもしれないので,昨年,学会発表*1でしたときの資料をもとに若干情報を補っておくことにします。興味のある方は合わせてごらんくだ…

世界最大の人口動態研究所Institut national d'études démographiques (INED) のサイト(http://www.ined.fr/en/homepage_of_ined_website/)で,プロネイタリズムの定義を見つけた。 プロネイタリズム出生数増加を試みることで人口増加率を高めようとする政…

昨日出てきた島薗進先生の講演のレジュメに出てくる有元正雄さんの『真宗の宗教社会史』の抜書きを今さっき読みなおしていた。島薗先生は,中絶問題について,浄土真宗と結びつけて考える必要があると最近判明したとおっしゃっていたし,ウィリアム・ラフレ…

今日,金沢大学で開かれた島薗進先生の講演会に行って来た。質問タイムに思わず口をついて出てしまった「プロネイタリズム」について,先生から文献を求められたのだけど,よく考えてみて困ってしまった。もともとは人口学の言葉だけど,もはや普通名詞のよ…

……何に分類していいのか分からなかったから,とりあえず日記にしておこうかな,と思う。〔だけど,後で考え直して「メモ」に分類し直した。〕 生殖というプロセスは,関係性と変化,そしてある種の自己犠牲が伴う独特の人間経験である。まず,生殖は一人の女…

先日の九州の事故について気になっていたところ,日産婦誌54(3), 2002:65-66.に,こんな記載を見つけたので,メモしておきます。 研修医のための必修知識 C.産科疾患の診断・治療・管理 2.子宮内容除去術子宮内容除去術 dilatation and curettage 子宮内容除…

Student America Medical Associationは,1967年に中絶法改正を支持していたそうだ。AMAそのものが中絶法改正支持に回ったのはいつだったっけ……? ロウ判決以降じゃなかったのかな? あとで調べておこう。

時間がないけど,ひとことだけ。胎児中心主義 fetocentricという言葉をgoogleにかけたら,日本の水子供養の話ばかりずらずら出てきた。どうやらHardacleさんの本が出所らしい。もっと一般的な言葉だと信じていたので,ちょっとびっくり。それとも,英語では…

いくつか防備録をば。 2006年5月22日付の東京新聞サイトに載っていた記事。直接的にリプロには関係ないけど,こういう問題は風化させたくない。 傷跡なお深く:水俣病の50年<上>(坂口千夏筆) リプロ関連の新しいプロジェクトが始動! 「どうする?日本…

アメリカのMedical Students for Choiceの"the Reproductive Health Model Curriculum, 2nd Edition"は,リプロダクティヴ・ヘルスについて考えている方,中絶を手がけてらっしゃる臨床医の方にはぜひご一読いただきたい内容です。中絶にまつわる事実や考え…

沢田博さんが『世界週報』の連載でウィリアム・ラフルーアさんの『水子』について書いてくださった中で,「フェミニスト雑誌のMs.(Winter, 2006)」の記事“Jane Dow's Choice”(Lynda Zielinski著)が紹介されていた。オハイオ州の「18歳未満の女性が妊娠中絶…

Abortion and Woman's Choice: The State, Sexuality & Reproductive Freedom by Rosalind Pollack Petcheskyからの一節。 長期的には,個人のプライバシーを求める市民的自由の闘争では,女性のリプロダクティヴ・フリーダムを勝ち取れない。p.xxivリベラル…

前から気になっていることはいろいろあるけど,そのうちのひとつをば。「リプロダクティヴ・ヘルス/ライツ」という表記をよく見るけど,英語の文章で“reproductive health/rights”という表記は見かけたことがない。どうやらヤンソン由美子さんの造語(?)…

論理学をちゃんと学んだことのないわたしだけど,試しに簡単な思考パズルをしてみよう。P1:XはAである。 P2:XはBである。 P3:AはBである。 C1:XがBであるのは,XがAだからである。 上記のC1が成り立つのは,Bであることが常にAに帰因する場合の…

記念日?

わたしが毎日新聞の社説について,論説委員に問い合わせをしてからもうじき1年になる。こんな題名の毎日新聞2005年4月21日の社説だ。 看過できぬ中絶32万件「授かりもの」の復権を 前に別のところで書いた翌22日の「日記」をコピペする。二度読んだ方,すみ…

最近,ハーヴァード大学ビジネススクールの教授が書いた"The Baby Business: how money, science and politics drive the commerce of conception"が話題になっている。mercator.netの紹介記事を抜粋する。 世界ではすでに100万人を超える赤ん坊が体外受精(…

昨日,赤信号で道を渡る話を書いていたら,今日になって読んだ本(A Defense of Abortion)にjaywalking(信号無視で道を横切ること)とadultery(いわゆる「不倫/不貞」)の倫理の話が出てきた。 筆者David Booninによれば,jaywalkingは違法かもしれないが…

アメリカで初期中絶を事実上合法化することになる裁判を提起したSara Weddingtonという弁護士が,自伝(下記参照)の冒頭で自分の非合法中絶の経験を書いていたことに今になって気が付いた。彼女は自分の体験もあって,中絶合法化の必要性を痛感し,1970年3…

個人ホームページより(日付は最後に存在を確認した日):杏野丈ホームページ 性の権利宣言 http://www.harikatsu.com/coramu/41.html 2006/04/28